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あおぞらの木 

うつくしい阿蘇の四季を舞台に描く
少年と自然の、再生の物語。

内  容

母を亡くした少年、あおぞら。熊本・阿蘇のふもとに住む祖父母のもとで暮らし始めたあおぞらは、自分のために阿蘇に母が遺してくれたものを教えられる。
傷ついた少年の心を、阿蘇の自然がやわらかく包み込む。かけがえのないものを失ってなお、こころは再生していく。
阿蘇のふところで祖父母や友達とふれあう日々に、少しずつ癒されていくあおぞらのこころ。そんなある春の日、祖父も参加していた野焼きの火の勢いが急に激しくなり…。

著者夫妻が幼い息子を伴って里帰りしていた阿蘇の人や自然が主人公の視点を通してよみがえる、こころと自然の再生と回復の物語。
ふるさと復興の祈りも込めて、こころの専門家が描いた美しい阿蘇の四季が彩りを添える。

あとがき(本文より)

まだ、私の長男が小さかったころ、夏には実家のある阿蘇へ帰り、近くのくぬぎ林へカブトムシやクワガタムシを捕りにいったものでした。私達が帰郷すると、故郷の人達はいつもあたたかく迎えてくれ、それがどんなに私達家族を励ましてくれたかわかりません。特に、私達の叔父である故・藤本久雄氏は、幼い長男にまるでわが孫のように愛情をそそいでくれました。
ある時長男は、遠くにあるくぬぎの木を眺めながら「ぼくはどんなに遠くからでも、くぬぎの木はすぐにわかるよ」と言いました。長男にとってくぬぎの木とは、虫達のいる好ましい場所であるとともに、周囲の人々の愛情の象徴であり、故郷のぬくもりを感じる存在だったのかもしれません。『あおぞらの木』は、そうした私達の思いを背景に生まれました。
昨年の熊本地震によって、物語の舞台となった阿蘇も大きな被害を受けました。このような折、『あおぞらの木』が出版されることに、不思議な巡りあわせを感じずにはいられません。傷ついたあおぞらや小さなくぬぎ達が再生するように、故郷の地が力強く復興することを心より願っています。

著  者

文: 佐藤 明了(さとう めいりょう)

1963年熊本生まれ。真宗大谷派僧侶。
1997年家族と共に屋久島へ移住。現在は願船寺住職代務者。

絵: 佐藤 佳志子(さとう かしこ)

1966年長崎生まれ。熊本県公立小学校教員を経て、現在は屋久島・種子島を中心にスクールカウンセラーや精神科病院のカウンセラーなどを兼任。1999年より自坊にて「屋久の子文庫」を主宰。子どもと本の世界に親しむ。
さし絵に「森の時間 海の時間」「屋久島だより」(共に山尾三省/詩、山尾春美/文、無明舎出版)がある。

あおぞらの木

(215×215ミリ)
/ 40頁

定価(本体1700円+税)

ISBN 978-4-904380-
64-2 C8793

2017年10月28日発行

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