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憲法って何?憲法のはじまりは?
憲法を歴史的に捉えなおし、今改めて「平和」の意味を問う

内  容

世界史を教えていた元高校教師が、激しく変化する情勢の中で、憲法をめぐる問題にまつわる考察を色々なテーマで書き綴った文章を1冊にまとめた。

前半では、そもそも憲法とは何か、憲法はどのようにしてはじまったのかなど、基礎となるテーマをやさしく解説し、日本国憲法の誕生や憲法九条が成立に至った過程など、議論の前提となるテーマを、史実をもとに詳しく分かりやすく述べる。
後半では、現在大きな問題となっている改憲論や新憲法草案、戦争と自衛隊をめぐる議論など、日本国憲法存立の根幹にかかわるテーマを、幾つもの具体的な事実を取り上げながら幅広い視点から考察する。

ともすれば誤解しがちな、憲法の本質や憲法問題をめぐる論点が、歴史的事実をふまえながら分かりやすく理解でき、憲法を通して世界史的視点から日本の近現代を捉えなおすこともできる、読みやすく内容豊かな憲法エッセイ集。

はじめに(本文より)

(略)
私は、茂原革新懇発足のときから、憲法問題を活動の柱の一つにしようと思っていました。というのは、当時、様々な問題のある法案がほとんど国民的な議論をする間もなく、反対の運動もごく一部で行われるだけで、次々に国会を通過、成立しました。例えば、一九七九年、元号法案が二月に国会に提出され、六月には成立しました。また、一九九九年には小渕内閣のもとで国旗・国歌法が六月に国会に提出され、八月には成立しました。
私は、こうした状況を見て、このような動きの行き着く先は「憲法を変える」ことになるにちがいないと考えて、守備ラインをずっと下げて、憲法問題で早くから準備していく必要があると考えました。
そこで、年一回~二回行ってきた講演のテーマは必ず憲法に関連するものにし、憲法全文を冊子にしておりにふれて配りました。
このような私の考えはまんざら的外れのものでもなかったようで、二〇〇四年に「九条の会」の結成が呼びかけられ、またたく間に七千もの九条の会が各地・各分野で結成され、その活動が世論を一定程度動かすようになってきました。そして、特定秘密保護法案や戦争法案に対する広範な市民運動が巻き起こりました。
いよいよ、憲法問題が正念場を迎えました。ここにきて、安倍内閣と自民・公明の憲法破壊の動きが加速してきました。それにストップをかける一助になればと考え、また連載の途中で何人かの方から、「本にしたらどうか」という声も寄せて頂いたこともあり、本の形にまとめてみることにしました。
(略)

著  者

岡崎 巌

1940年、山口県生まれ。広島市内の中学・高校で学んだ後、1963年、東京教育大学文学部史学科(西洋史専攻)卒業、千葉県立長生高校に社会科教員として赴任。2001年、千葉県立成東高校を最後に定年退職。
同年11月、茂原革新懇結成に参加、現在まで事務局長を務める。2004年、千葉県革新懇の代表世話人となり、現在に至る。2006年2月、茂原九条の会結成に参加、現在まで事務局を担当。

目  次

はじめに
第一話 憲法って何?
第二話・第三話 憲法のはじまりは?①②
第四話 権利と義務の話①
第五話 権利と義務の話② 明治憲法
第六話 日本国憲法の誕生①
第七話 日本国憲法の誕生② ベアテさんのこと
第八話・第九話 日本国憲法の誕生③④
第十話 改憲論こそアメリカの押しつけ
第十一話~第十六話 憲法九条はどのようにして生まれたか①~⑥
第十七話~第二十一話 憲法九条はいま光を放つ①~⑤
第二十二話 憲法を守るということ① 朝日茂さんのたたかい
第二十三話 憲法を守るということ② 朝日茂さんに続くたたかい
第二十四話 いま憲法があぶない
第二十五話~第二十九話 自民党の憲法草案①~⑤
第三十話 自民党の憲法草案⑥ 九条2項削除の意味するもの
第三十一話 自民党の憲法草案⑦
第三十二話 自民党の憲法草案⑧ 軍事裁判所
第三十三話 改憲手続法案について
第三十四話 自民党の憲法草案⑨ 二・二六事件のこと
第三十五話 自民党の憲法草案⑩ 国民を縛る憲法への変身
第三十六話 自民党の憲法草案⑪ 「公益及び公の秩序」とは
第三十七話 参議院選挙後の政治情勢と憲法問題
第三十八話~第四十話 自民党の憲法草案⑫~⑭ 信教の自由について(一)~(三)
第四十一話 自民党の憲法草案⑮ 改正要件の緩和をねらう
第四十二話 「権力を縛る」という意味について
第四十三話~第四十五話 戦争について①~③
第四十六話 戦争について④ 軍隊は国民を守るのか
第四十七話 戦争について⑤ 今も昔も世論の支持がなければ戦争はできない
第四十八話 戦争について⑥ でっちあげられた肉弾(爆弾)三勇士
第四十九話 戦争について⑦ 新聞社による軍用機献納運動
第五十話~第五十二話 戦争について⑧~⑩ ラジオの役割(一)~(三)
第五十三話 戦争について⑪ 再び「軍隊は国民を守るのか」
第五十四話・第五十五話 戦争について⑫⑬ 地震と戦争(一)(二)
第五十六話 戦争について⑭
第五十七話 戦争について⑮ 戦争のなかった先例
第五十八話~第六十一話 憲法九条と自衛隊①~④
第六十二話 憲法九条と自衛隊⑤ 冷戦の終結
第六十三話 憲法九条と自衛隊⑥ 日米安保共同宣言と新ガイドライン
第六十四話 憲法九条と自衛隊⑦
第六十五話 憲法九条と自衛隊⑧ 安保条約さえ逸脱
第六十六話~第六十八話 憲法九条と自衛隊⑨~⑪ 自衛隊の海外派兵(一)~(三)
第六十九話 安倍内閣と憲法の危機
第七十話・第七十一話 憲法九条と自衛隊⑫⑬ 自衛隊の装備について(一)(二)
第七十二話 憲法九十六条について
第七十三話 集団的自衛権容認解釈
第七十四話 自衛権という考え方
第七十五話・第七十六話 憲法九条と自衛隊⑭⑮ 自衛隊の装備について(三)(四)
第七十七話 集団的自衛権行使の実態
第七十八話 緊急事態条項
おわりに

憲法のはなし

B6並製
(128×182ミリ)/ 184頁

定価(本体1,200円+税)

ISBN 978-4-904380
-58-1 C0032

2016年11月15日発行

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