HOME刊行物ご購入 > シナプスの笑い Vol.33

巻頭特集では、精神障がい者が生きやすい社会へ向けたメディアの果たす役割について、テレビ局・新聞社・ラジオ局に取材しました。「地域へひろがる精神医療と保健福祉」は、イタリア訪問記の中編です。精神保健において大きな役割を担うUFE(当事者とその家族)の活動を紹介します。
座談会では、フランスの制度精神療法を日本に紹介した三脇康生氏を招き、疎外の乗り越え方を考えます。

今月号の総説

コーナー 作  品
特 集

連 載

メディアの役割
地域で生活する精神障がい者がメディアに登場し始めているなか、精神障がい者が生きやすい社会、それに対して果たすべきメディアの役割とは何か。TV局、新聞社、ラジオ局三者へのインタビューを通じて考察してみた。

連載:地域へひろがる精神医療と保健福祉 イタリア地域精神医療 中編
  UFE(ウッフェ)とともにつくる地域精神医療

地域における精神医療を推進する世界の先進地イタリアを訪問取材したレポートの中編。イタリアの精神保健事業で特徴的なのは、精神疾患の経験がある当事者やその家族が、経験知を用いて患者を支援する「UFE」として組織の中で明確な役割を果たしていることである。活躍中のUFEにインタビューをおこなった。

特別連載:統合失調症で見逃されやすい症状 前編
精神病では妄想や幻聴など精神的な症状に注目が集まるが、精神科医の工藤潤一郎氏は身体症状を診察することで回復への糸口を見出そうと提言している。その前編を特集。

座談会:疎外とは何か
心の病にかかると、社会のレール(制度)から外れてしまい、疎外感がつきまとう。フランスの制度精神療法を日本に紹介した三脇康生氏を招き、疎外の乗り越え方を考える。

探究:統合失調症とはどんな病気か ― 中井久夫を患者の視点から読み解く 第八回
  世に棲む患者

統合失調症の患者たちが中井久夫先生の著作をともに読み、患者の視点から考える。
統合失調症からの回復とは多数者の中に復帰させること、という世間の常識とは別の生き方があるかを問う。

連載:『マインド・マターズ Mind Matters』の紹介
当事者が翻訳するシリーズ第20回。マインド・マターズとは、オーストラリアで実施されている包括的な「学校精神保健プログラム」である。
今号では「人生のための教育」より、「メンタルヘルス教育の促進と学校の方針」「危機的な出来事の管理」を取り上げる。

連載:小説 「松田家の人々」 第6話
親の策略で嫁に行くも、夫に幻滅し精神的におかしくなって実家に戻ったマリ。マリはホテルへ働きに出るようになり、家族は喜ぶが、二人の子供を育てる三女チズを突然の不幸が襲う。

連載:小説 「ぬいぐるみふぁーざー」 第8話
目が覚めたらぬいぐるみになっていた男、北川雅俊。娘の恵梨は雅俊との不倫を疑われた相田美香子の息子、悠真に会っていた。二人の抱える秘密とは?

福祉就労事業所紹介:就労継続支援A型事業所 いっぽいっぽ

連載:漢字の語源から精神文化を探る
「白川文字学」を継承する第一人者・山本史也氏が、漢字に刻み込まれた精神世界を解き明かす。今回は「間」について。

精神障碍体験者による投稿作品の解説

投稿 手紙:「無題」 詩:「ママありがとう」 詩:「去っていく人へ」 詩:「ありがとう おかあさん」

病気と向き合いながら、お世話になっている看護師さん、母親、友人など、身近な人たちへ込めた感謝の気持ちが、いずれも凝縮して綴られている。

投稿 エッセイ:「僕のひきこもり留学」

統合失調症が悪化して家から出られなくなった作者は、家の中だけで完結できる中国の短期大学の通信教育受講に挑戦する。
病気の症状に対処しながら努力して卒業した作者は、外出できなくてもできることがあり、目標を持てることを実感する。

目 次

特集
メディアの役割
  インタビュー  NHK鹿児島放送局 南日本新聞社 鹿児島シティエフエム

特集
地域にひろがる精神医療と保健福祉
  イタリア地域精神医療 中編
    UFEとともにつくる地域精神医療
    インタビュー「経験を生かし、UFEとして新たな人生を」

特別連載
統合失調症で見逃されやすい症状 前編 工藤潤一郎

座談会
疎外とは何か ゲスト 三脇康生

連載
探究 ― 統合失調症とはどんな病気か? 第八回
  中井久夫を患者の視点から読み解く
    世に棲む患者

連載
マインド・マターズ Mind Mattersの紹介 第二十回
  人生のための教育

連載
  ショットの世界 第一回ショット大会開催 ゲスト くるみざわしん

連載小説
  松田家の人々 第六話 / ぬいぐるみふぁーざー 第八話

投稿
  <入院患者より>
  デイナイトケアに参加して/無題/ママありがとう/去っていく人へ/
  秋/俳句/イラスト
  <地域に暮らす患者より>
  不断の反省と教訓を/僕の引きこもり留学/西川のりおさんに憧れて/
  春の水面/孤独のトンネル/真夜中三時のお客さん/深夜の月/
  変わったねと言われても/"Way"遠くて近いものの存在/ひだまりを目指して/
  ありがとう お母さん/漫画・無題

連載
福祉就労事業所紹介
  就労継続支援A型事業所 いっぽいっぽ

連載
漢字の語源から精神文化を探る
  「間」について

エッセイ:心のレポート -編集部便り-
相談室:お笑いお悩み相談室 -謝り方が分からなくて困っています
当事者映画評:『シャイン』
当事者書評:『こころの病を診るということ 私の伝えたい精神科療法の基本』

シナプスの笑い第33号

A5判(148×210ミリ)
/ 128頁

定価(本体741円+税)

ISBN 978-4-904380-
66-6 C0093

2017年10月20日発行
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