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勇気をくれた言葉たち  ~ 精神病体験を救ってくれた言葉 ~

内  容

この本は、全国の精神障がい体験者自身が、勇気づけられた言葉、救われた言葉、励まされた言葉を集めたものです。その言葉の背景や解説とともに紹介しています。(全72編の言葉を収録)

一言の言葉で孤独や絶望から救われていく体験者の姿は、病の方のみならず、ご家族、医療福祉従事者も心を打たれます。

現在病に苦しんでいる方々の励みと支えになり、また、ご家族、医療福祉従事者が言葉の大切さを考える一冊となればと願いを込めて刊行いたしました。

ひとつ言葉をご紹介

今は、さなぎの時期だと思いなさい

一矢(仮名・三十代・男性)

勇気をくれた言葉たち

二回目の入院で、薬の作用が強くて、字もまともに書けず、 出来て当たり前の事すらもうまく出来なくなって、 落ち込んでいた。

そんな時、面会で母から言われた言葉。

「そうか。焦らず、ゆっくり療養して、次に蝶のように美しく 生まれ変わろう!」 と前向きに思えた。

入院生活の辛さが少し軽くなった。

編集部からのメッセージ

竜人(編集担当)
  私は統合失調症を患い、闘病生活があるが、その中で生きてこられたのはこの世のいろいろな人の何気ない言葉だった。精神科の病をいやすのは、薬もそうだが、周りの人のハッとする言葉である。それは、一生忘れない宝になる。普段何気なくつきあっている人間関係が固いきずなで結ばれる。   その言葉は、伝える方も、受け取る方も、勇気をもらえるものである。人は知らず知らずのうちに、元気を与え、傷つけあったりしている。時には人生が開ける言葉をもらうことがある。
  今、病気に苦しんでいる方々に、この本は勇気以上の奇跡を起こしてくれるものと確信している。


星礼菜(表紙デザイン)
  日頃聴く、なにげない言葉の中に行動の原動力が秘められています。繰り返し聞かされる言葉もありますが、聴く気がなければ何の影響もありません。私の精神病体験は、精神科病院入院まで傷ついた部分を修復しようとして自ら作り出した妄想に振り回される毎日でした。そんな時、そっと現実を教えてくれた言葉がありました。
  忘れられない言葉
  そんな言葉の薬がたくさんの精神病体験者から集まり、この本になりました。やさしい気持ちから出た言葉はそっと耳を傾ければ壊れた心に「効く」と思います。
  表紙の絵は手書きの水彩で握手する人を描きました。人と人とのつながりをイメージしています。「勇気づける言葉」にふさわしいジェスチャーだと思います。顔の表情はこの本を読んでいろいろイメージを膨らませてみてください。全体的にぬくもりあるデザインに仕上げました。精神病のあるなしに関わらず、人生に迷って傷ついた心を抱えながらも回復のヒントを模索する方に読んでいただければ幸いです。


四郎(編集・レイアウト担当)
  私は社会恐怖症を中学二年で発症しました。完璧主義傾向があり、ストレス発散の仕方が分からなかったのです。その当時、両親をはじめあらゆる方に「言葉」をかけてもらったはずなのに、身体的苦痛の記憶しか残っていません。人の言うことを聴ける余裕が少しでもあれば人生変わっていたのかもしれません。発症から16年経ました。年をとるごとに感性の高まりを感じています。人よりも遅れをとったものの、考え方や、ものごとを客観的にみる余裕もついてきました。
  さて、この企画が立ち上がった時、私も言葉を考えました。が、なかなか思い浮かばず・・・・。しかし、身近に転がっている言葉にこそ大きな意味を秘めていることに気付きました。
  この本は「家族から」「日常生活の中で」の二章から成り立っています。
  あなたは普段、周りの方々からどのような言葉をかけられますか?何気なく聴き過ごしていませんか?あなたの中にも素敵な言葉があって、その言葉はあなたに気付かれる日を待っているのだと思います。その言葉と出会った時、あなたは温かな気持ちになるでしょう。
日々、言葉の力を感じながら編集作業を行う毎日。悪くないです!


のせ(校正担当)
  この本の編集にあたって温かい気持ちにさせられました。僕自身の体験からいうと中学から高校とテレビばかり見ていたような気がします。テレビもアナログからデジタルに変わります。僕の住むアパートに電気屋さんが来て、アンテナ修正と同時にテレビもデジタルテレビへと買い換えました。
  三・一一の大震災では、リポーターが瓦礫の荒野と化した駅のホームに立って泣いていました。テレビから受け取る言葉は多種多様だと思いますが、僕は心の優しい人なんだなと思いました。
  この本は、十人十色の心模様で受け取る言葉がさらりと流されていくのを、じっと立ち止まって、確かめているのだと思います。みなさん、何か感じ取ってください。


ウナム(校正担当)
  短歌や俳句など日本人は少ない言葉で多くのことを表現できます。ですから、言葉には計り知れないパワーがあると思います。たしかに、言葉だけでは精神病はなおりません。でも、そうなっても生きていくためには必要なものがあると思います。
  私は生きていくためにはかならず余裕が必要だと思っています。私の言う余裕とはサボることではありません。心のなかに切羽詰った気持ちが解き放たれる、気持ちの休憩のようなものです。森林のなかで思わず深呼吸するようなものです。余裕があれば、「あっ、このへんで昼寝でもしてみようか?」と思う人もいるかもしれません。買い物に出かける人もいるかもしれません。散歩にいく人もいるかも知れません。
  この本のなかの一言でも、余裕をおこす一言になりますようにと願います。

目  次

序  精神病体験と東日本大震災
編集部からのメッセージ
家族の言葉
日常生活の中で
あとがき

勇気をくれた言葉たち

四六変形判
(127×180ミリ) / 96頁

定価(本体950円+税)

ISBN 978-4-8391-
0803-8 C0095

2011年7月15日発行

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